マスキングとは
マスキング技法は、プラモデルの塗装時に特定の部分を保護し、異なる色を重ねて塗る際に使う重要なテクニックです。この技法を用いることで、シャープなラインや複雑な模様を綺麗に表現することができます。
マスキングに必要な道具
- マスキングテープ(幅が異なるもの)
- 液体マスキング(液体で塗るタイプのマスク)
- デザインナイフ(カッターナイフ)
- ピンセット
- 綿棒やつまようじ(細かい部分の調整用)
- 定規(直線を引く際に使用)
マスキングの手順
- 塗装する部分を決める: まず、塗装したい部分と、保護したい部分を明確に決めます。
- マスキングテープを貼る: マスキングテープを必要な形状に切り取り、塗装したくない部分にしっかりと貼り付けます。細かい部分にはピンセットを使うと便利です。
- 液体マスキングの使用: 複雑な形状や曲面には液体マスキングを塗り、乾燥させます。乾燥するとゴム状になり、取り外しが容易です。
- エッジの確認と調整: テープのエッジがしっかり密着しているかを確認し、隙間があればつまようじや綿棒で調整します。
- 塗装を行う: マスキングが完了したら、指定した部分を塗装します。塗装は軽く薄く重ねるようにします。
- マスキングを剥がす: 塗料が完全に乾燥した後、マスキングテープや液体マスキングを慎重に剥がします。素早く引っ張らず、ゆっくりと剥がすのがポイントです。
マスキングのコツ
- テープの密着を徹底する: マスキングテープがしっかりと密着していないと、塗料が染み込んでしまい、境界線が滲んでしまうことがあります。
- 複数のテープを使い分ける: 幅の異なるテープや液体マスキングを組み合わせて使用することで、より複雑な形状や細かい部分にも対応できます。
- 塗料の乾燥を確認する: マスキングを剥がす前に塗料が完全に乾いていることを確認しましょう。乾いていないと、塗装面が傷つく可能性があります。
- 角度に注意: マスキングテープを貼る際には、角度ができないようにしっかりと貼り付けることが重要です。角度がついていると、塗装がはみ出る原因となります。
- 仮組みでチェック: 先に仮組みをして、マスキングの位置を確認することで、より正確な仕上がりを得ることができます。
マスキング技法の応用例
- カラーパターンの塗装: 戦闘機や車両モデルの迷彩模様や、ガンダムなどのロボットモデルのカラー分けに使用します。
- 細部の塗装: モデルの小さなパーツやエンブレム、装飾部分の塗装に使用します。
- ウェザリング効果: 部分的に汚れや錆びを表現するために、マスキングを使って特定の部分を保護します。