▼チッピングとは
チッピングは、プラモデルの塗装技術「
ウェザリング」の中の一つで、模型に自然な使用感や経年変化を表現するために使用されます。この技術は、実際の車両や機械が使用される中で生じる塗装の剥がれや擦れを再現することにより、リアリティを高めます。
チッピングの基本ステップ
基本色の塗装
モデルに基本となる色を塗装します。この色が最終的に見える「剥がれた部分」の色になります。
チッピング液の使用
特定のチッピング液を塗布し、上から別の色を塗装します。チッピング液は後で塗装を剥がしやすくするために使用されます。
上層の塗装
チッピング液の上に最終的な表面色を塗装します。
チッピングの実行
湿らせた筆や歯ブラシ、スポンジなどを使って上層の塗装を部分的に剥がします。この過程で、基本色が露出し、チッピング効果が現れます。
微調整
チッピングの大きさや形を調整し、自然な見た目になるようにします。
チッピングのコツ
リアリズム
チッピングは実際の摩耗箇所を考慮して行います。たとえば、角や突起物周辺、使用頻度の高い部分などはより多くの摩耗が生じます。
様々なツールの使用
スポンジや小さな筆、歯ブラシなど、異なるツールを使用することで、様々な大きさや形のチッピングを作り出すことができます。
色の選択
剥がれた部分に見える色は、実際の摩耗状態を考慮して選びます。錆びた金属の色や下地の色など、実際の対象物に即した色選びが重要です。 チッピングはプラモデルのリアリティを格段に向上させるテクニックです。初心者でも基本的な手順とコツを押さえることで、効果的なチッピングが可能です。実践を重ねることで、より自然でリアルな仕上がりを実現できるようになります。
▼チッピングを使った作品例