エアブラシとは
エアブラシは、プラモデルの塗装において非常に重要なツールです。エアブラシを使うことで、均一で滑らかな塗装を施すことができ、細かいディテールやグラデーションの表現にも適しています。以下にエアブラシの基本的な使い方とテクニックについて解説します。
必要な道具
- エアブラシ本体
- コンプレッサー: エアブラシに空気を供給します。エア圧を調整できるものが理想的です。
- 塗料: アクリル、ラッカー、エナメルなどの塗料が使えます。
- 薄め液: 塗料をエアブラシに適した粘度にするために使用します。
- クリーニングキット: エアブラシのメンテナンス用です。
手順
- 準備
- 塗料の準備: 塗料を薄め液で適切な粘度に調整します。塗料が濃すぎると詰まりの原因になります。
- エアブラシのセットアップ: コンプレッサーを接続し、エア圧を設定します。一般的には15〜20 psi(約1.0〜1.4 bar)が目安です。
- テストスプレー
- テストピースで試す: 実際にモデルに塗装する前に、テストピースでスプレーの具合を確認します。噴霧の幅や塗料の出方を調整します。
- 塗装
- 基本色の塗布: 一般的には薄く何層にも重ね塗りをします。エアブラシをモデルから適切な距離(約10〜15cm)に保ち、一定の速度で動かします。
- マスキング: 複数の色を使う場合や、細かい部分を塗る場合にはマスキングテープを使用します。
- グラデーションとシェーディング
- グラデーション: 色の濃淡をつけることで、立体感を出します。エアブラシの距離や角度を変えることで、柔らかい境界を作ります。
- シェーディング: モデルの凹凸を強調するために、陰になる部分に濃い色をスプレーします。
- ディテールの追加
- 細かい部分の塗装: ノズルの調整やエア圧の低下で、細かいディテールの塗装が可能です。
- クリアコートの塗布
- 保護と仕上げ: 塗装が終わったら、クリアコートを塗布して仕上げます。光沢、半光沢、つや消しのいずれかを選びます。
- クリーニング
- エアブラシの清掃: 塗装後は必ずエアブラシを分解し、塗料の残りを完全に除去します。これにより、次回の使用時に詰まりを防ぎます。
テクニックのポイント
- 一定の速度と距離 エアブラシを動かす速度とモデルとの距離を一定に保つことで、ムラのない均一な塗装が可能です。
- 薄く重ね塗り 一度に厚く塗るのではなく、薄く何度も重ね塗りすることで、滑らかな仕上がりになります。
- メンテナンス エアブラシは定期的に清掃し、メンテナンスを行うことで、長く使用することができます。
- 塗料の粘度調整 塗料は適切な粘度に調整することが重要です。濃すぎると詰まり、薄すぎると色が乗りません。