ウォッシングとは

ウォッシングは、プラモデルの表面にディテールや深みを加え、リアルな汚れや陰影を再現するためのウェザリング技法の一つです。特にパネルラインやリベットの周囲に強調を与えるのに効果的です。以下にウォッシングの手順とポイントを解説します。

必要な道具

ウォッシュ液

エナメル塗料やアクリル塗料を薄めたもの。専用のウォッシュ液も市販されています。

薄め液

エナメル塗料やアクリル塗料に対応した薄め液。

細筆

ディテールを強調するための細い筆。

綿棒やティッシュ

余分なウォッシュ液を拭き取るために使用します。

パレット

塗料を混ぜたり薄めたりするためのもの。

手順

下地の準備

プラモデルの表面を綺麗にし、下地塗装を行います。ベースカラーをしっかりと乾燥させることが重要です。必要に応じて、クリアコートを塗布して表面を保護します。

ウォッシュ液の準備

ウォッシュ液を薄め液で適切な濃度に調整します。通常、ウォッシュ液は非常に薄くすることで、模型の表面に自然な陰影を与えます。

ウォッシュの適用

細筆を使って、パネルラインやリベットなどのディテール部分にウォッシュ液を塗布します。塗料が凹んだ部分に自然に流れ込み、陰影が強調されます。

余分なウォッシュの除去

ウォッシュ液が乾く前に、綿棒やティッシュを使って余分な塗料を拭き取ります。これにより、凹んだ部分にのみウォッシュ液が残り、ディテールが際立ちます。

乾燥

完全に乾燥させます。乾燥時間は使用する塗料や環境によりますが、通常は数時間から一晩程度かかります。

仕上げ

必要に応じて、トップコートを塗布して仕上げます。トップコートは光沢、半光沢、つや消しのいずれかを選びます。

テクニックのポイント

薄く重ねる

ウォッシュ液は非常に薄くすることがポイントです。濃すぎると自然な陰影が出ませんので、薄め液でしっかりと薄めます。

適切な拭き取り

余分なウォッシュ液を拭き取る際、力を入れすぎず、優しく拭き取ります。拭き取りすぎると陰影が消えてしまうので注意が必要です。

適用範囲の選定

ウォッシュは全体に適用するのではなく、パネルラインやリベットなどのディテール部分に重点的に行います。

練習

ウォッシングは練習が必要な技術です。まずはテストピースや不要な模型で練習し、技術を習得しましょう。ウォッシングは、プラモデルにリアルなディテールと深みを与えるための重要なウェザリング技法です。正確に行うことで、模型の完成度が大幅に向上します。丁寧な作業と練習を通じて、ウォッシング技術を磨き、よりリアルなプラモデルを作り上げましょう。