PMX-001 パラス・アテネとは
パラス・アテネの概要
パラス・アテネは、パプテマス・シロッコがジュピトリス艦内で独自に開発したハンドメイドMS群「PMXシリーズ」の中で2番目に開発された機体です。このシリーズは、シロッコの独創的なビジョンに基づいて設計され、パラス・アテネは特に火力に重点を置いた設計が施されています。シロッコの構想では、パラス・アテネ、ジ・O、ボリノーク・サマーンの3機を一つの「チーム」として運用する計画でした。パラス・アテネは、その中でも特に編隊から突出しての対艦攻撃などに特化していると言われています。
パラス・アテネの火力は、単機としては破格のもので、フル装備状態では複数の戦闘艦艇を単独で撃破する能力を持っていたとされます。しかし、このような大量の装備を運用可能にするためには、機体の基礎フレームを大型化する必要があり、それが運動性や機動力の低下を招いたとされています。特に対MS戦では、一定の距離を保つことが重要で、グリプス戦役期のリファレンス機との近接戦闘では苦戦する可能性があります。
また、パラス・アテネにはサイコミュ系のインターフェイスを搭載する構想もあったとされており、フレームの大型化はそのためのものだった可能性がありますが、これについては定かではありません。
モビルアーマーによる機動兵器の大型化の流れの中で開発されたパラス・アテネは、非変形モビルスーツでありながら重武装・重火力化が進んでいました。特に対艦戦では、戦艦用の対ビーム装甲の普及やレーザー・センサーの性能向上が進んでおり、MSの重武装化は時代の流れになっていました。このため、パラス・アテネは後の第4世代MSの先駆けと言える機体となっています。
パラス・アテネの登場作品・登場シーン・パイロットなど
機動戦士Ζガンダム
初登場作品。第28話でジュピトリスの格納庫に塗装前の状態で初登場。その後、第45話からティターンズに寝返ったレコアの搭乗機として登場し、第49話でエマのガンダムMk-IIと死闘を繰り広げた末、胸部をサーベルで刺し貫かれ大破。残骸もハンブラビの攻撃を受け爆散した。
作中はこれといった戦果は挙げておらず、設定された武装の多くは劇中では未使用となっている。活躍もバスクを粛清する際にドゴス・ギアを撃沈した以外に特筆するものが無く、同シーンも劇場版ではハンブラビによる撃沈へ変更されている。
機動戦士Ζガンダム (小説版)
TV版とは異なり、ボリノーク・サマーンを失ったサラが搭乗した。グリプス2での最終決戦でΖガンダムにコックピットを破壊されている。