MSZ-006 Zガンダムとは
Zガンダムの概要
「Zガンダム」は、エゥーゴによってΖ計画の下で開発された革新的な可変モビルスーツです。この機体は、ティターンズから奪取したガンダムMk-IIのムーバブルフレーム技術と、リック・ディアスにも使用された「ガンダリウムγ」装甲材質を組み合わせて製作されました。特筆すべきは、カミーユ・ビダンのアイデアが採用され、オプション装備なしで大気圏突入が可能な機体として完成した点です。カミーユが搭乗する1号機の他に、仕様変更型の3号機も複数機生産されています。
エゥーゴは結成当初から、大気圏突入可能なMSを目指しており、そのコンセプトを具現化したのがデルタガンダムでした。しかし、デルタガンダムはムーバブルフレームの強度不足により設計が中断され、その後ガンダムMk-IIの技術を活かしてZガンダムが完成しました。
Zガンダムのボディユニットは、機体の変形機構の大部分を担っており、独自のフレーム構造を有しています。その頭部形状は「ゼータタイプ」として知られ、背部にはフライングアーマーを装備しています。この機体は、主動力炉を脚部に配置する独特の設計を採用しており、変形機構のための構造物や部品が高密度に実装されています。
Zガンダムの変形後の形態は「ウェイブライダー(WR)形態」と呼ばれ、大気圏突入時の衝撃波に乗ることで機体を保護します。また、大気圏内飛行に最適化されたフライングアーマーも設計されており、変形後は「ウェイブシューター(WS)」と呼称されます。
Zガンダムのフレーム構造は堅牢で自由度が高いものの、可変機構による複雑化が生産コストの高騰を招いており、量産は見送られました。可変機構を簡略化した量産計画も展開されましたが、リゼルの開発までは試作や少数生産に留まりました。このように、Zガンダムはその革新的な設計と機能で、ガンダムシリーズの中でも特に注目される存在です。
Zガンダムの登場作品・登場シーン・パイロットなど
機動戦士Ζガンダム
初出作品。物語後半の主役機として第21話から登場する。アポリー・ベイによって届けられた後、カミーユ・ビダンの搭乗機としてグリプス戦役で活躍した。
機動戦士ガンダムΖΖ
序盤はジュドー・アーシタが搭乗。ジュドーがΖΖガンダムに乗り換えた後はルー・ルカが専属パイロットになるが、機動力を重視する場面ではジュドーが乗ることがあった。
機動戦士ガンダムNT
回想シーンにWR形態で登場。ダカール市内でアッシマーを撃墜している。